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■ global2jからのおしらせ
■ 今月のキーワード
■ 金融翻訳事情
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■ global2jからのおしらせ ■
7月のトライアルでは多数の方々にご応募いただき、ありがとうございました。
残念ながら合格者はいらっしゃいませんでした。次回トライアルへの挑戦をお待ちしております。
■ 今月のキーワード ■
【deleverage】レバレッジを削減する、レバレッジを縮小する
債務を削減する(債務比率を低下させる)ことを意味します。
(例文)
Banks have deleveraged significantly recently.
(訳例)
銀行はこのところ大幅にレバレッジを削減している。
■ 金融翻訳事情 ■
主要中央銀行の金融政策会合
各国の中央銀行は定期的に開催する金融政策会合で今後の政策方針を決定しています。当然ながら市場の注目も大きく、調査レポートなどでも頻繁に取り扱われるテーマです。今回は米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BoE)の3つの主要中央銀行の金融政策会合に焦点を当ててみました。
・FRB:連邦公開市場委員会(FOMC)会合
FRBの理事と各地区連銀の総裁で構成されるFOMCが開く会合。定期会合として約6週間ごとに年8回開催されるほか、必要に応じて随時開催される。FOMCの委員長はFRB議長、副委員長はニューヨーク連邦銀行総裁が務め、FRB理事全員と、(ニューヨーク連銀総裁を除く11名の地区連銀総裁の中から選任された)4名の連銀総裁が議決権を持つ委員となる。4つの連銀総裁枠は1年ごとの輪番制。政策決定日の3週間後に議事要旨が公開される。
今後の開催スケジュール:10月28〜29日、12月16〜17日
・ECB:ECB理事会会合
ECB総裁・副総裁を含むECB理事6名とユーロ圏加盟各国の中央銀行総裁18名で構成されるECB理事会が開く会合。理事会会合は月に2回開催されるが、そのうち第1回目は金融政策に関する決定がなされる金融政策会合で、第2回目は金融政策に関わらない定例会合。金融政策会合は2015年からは6週間ごとの開催となる(ただし、定例会合は現行通り月1回開催)。現在は総裁、副総裁、専務理事、各国中銀総裁の全員が1票ずつの議決権を持っているが、2015年1月からは輪番制が導入される見通し。またこれまで議事要旨は公開されていなかったが、2015年1月の会合からは公表される予定。
今後の開催スケジュール:10月2日、10月15日、11月6日、11月19日、12月4日、12月17日
・BoE:金融政策委員会(MPC)会合
BoEの総裁、副総裁、チーフ・エコノミスト、エグゼクティブ・ディレクター、4名の外部委員(3年ごとに入れ替え。財務相より任命される)からなる9名の委員で構成されるMPCが開く会合。各委員がそれぞれ平等に1票ずつの議決権を有している。会合の議長は総裁が務め、最後に票を投じるのも総裁となっている。毎月上旬の水・木曜日に2日間連続で開催され、政策変更がない場合には原則として声明は発表されない。政策決定の2週間後に議事要旨が公開される。
今後の開催スケジュール:10月8〜9日、11月5〜6日、12月3〜4日
※各中銀の人員構成やスケジュールなどはいずれも2014年9月現在のものです。状況により変わる場合があります。
いかがでしたでしょうか。各中銀で組織構成などに若干の違いがあることがお分かり頂けたかと思います。政策路線にもそれぞれ特徴がありますので、開催日前後には新聞記事などをこまめにチェックし、その違いを比べてみるのも面白いかもしれません。お役立て頂ければ幸いです。 |