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■ global2jからのおしらせ
■ 今月のキーワード
■ 金融翻訳事情
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■ global2jからのおしらせ ■
○「最新金融翻訳講座」募集のおしらせ
現在、「最新金融翻訳講座」の受講申込を受け付けております。2020年10月会員の申込期限は2020年8月10日(郵送の場合。インターネットによる申し込みの期限は8月29日)となっておりますので、ご興味のある方は講座ホームページをご参照ください。
■ 今月のキーワード ■
【tail risks】テール・リスク
発生する確率は極めて低いものの、発生した場合に市場の「暴騰・暴落」をもたらすリスクのこと。正確には「暴騰や暴落」であり、必ずしも損失を意味しませんが、市場では一般に「まず起こらないはずの想定外の巨大な損失が発生するリスク」のことと捉えられています。
(例文)
In the current environment, investors should be more aware of tail risks.
(訳例)
現在の環境においては、投資家はテール・リスクをより強く認識すべきだ。
■ 金融翻訳事情 ■
【翻訳コーディネーターのリモートワークの一日】
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、オフィスに出社しない形での働き方の割合が以前に比べて増えてきているようです。今回は週に半分程度、在宅勤務をしている翻訳コーディネーターにリモートワークの一日を紹介してもらいます。
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午前6時半〜
起床。この日はたまたま夫も在宅勤務。
午前7時〜
家族全員で朝食。この日、朝一で外出するのは小学生の子供のみ。午前8時前に子供を送り出した後、必要最低限の家事を手早く済ませる。
午前8時半〜
仕事で使うノートパソコンや筆記用具を作業用デスクに準備。スマホのバッテリーが残り50%程度だったので充電しておく。ついでに、スマホ用充電バッテリーの残量も満タンであることを確認。
午前9時〜
VPN接続(*)で会社のパソコンにアクセス。素早くメールチェックし、同僚からの業務連絡に目を通しておく。その作業途中に、欧州系証券会社A社から毎週翻訳を依頼されているマクロ経済レポートが入稿。内容をざっと見たうえで、いつも翻訳をお願いしている担当翻訳者数人に分配する。それぞれから数分後に受領確認メールが届き、ほっと一息。
午前10時〜
米系投資顧問会社B社から月次運用報告書が入稿。早速、依頼主に発注御礼のメールを送る。続いて、原文ファイルを出力しようとするもプリンターからの反応なし!我が家のプリンターはWi-Fi接続のためか、まれに動作が一歩遅れることもある。プリンター本体の電源を入れ直してしばらく様子を見る。2、3分後に運良くトラブルが解消し、出力に成功!
午前11時〜
欧州系証券会社C社から翻訳の見積もり依頼が入る。翻訳対象は投資戦略レポート。取り急ぎ受領確認メールを送り、対応可能な翻訳者とエディターのスケジュールを確認する。
午後12時〜
昼休み。前日夜、多めに作っておいたおかずを食べながらリフレッシュ。
午後1時〜
Zoomで打ち合わせをする企業もあるようだが、この日はスマホアプリを使ったシンプルな社内ミーティング。Wi-Fi環境が整っているため、通信費の心配は不要。昼前に発生した翻訳案件について、最終的な翻訳の品質管理を担当するエディターと納期などについて話し合う。
午後2時〜
C社に見積もりを送り、先方からの返信を待つ。その間、朝一で翻訳を依頼した翻訳者の一人から訳文が到着。受領確認メールを送信する。納品メールのCCにエディターのメールアドレスが入っていることを確認。CCに漏れがあると、エディターが速やかにエディット作業に着手できないのでコーディネーターが目を光らせておく必要がある。
午後3時〜
C社から正式発注の連絡が入る。御礼メールを送った直後、自宅のインターネット接続が何の前触れもなく切断!こういうトラブルはたまにあるとはいえ、やや緊張感が漂う。まずはルーターの物理的な接続状況を確認してみる。いったん電源をオフにしてから再度オンにするとトラブル解消。
午後4時〜
受注したばかりの投資戦略レポートについて適任と思われる翻訳者数人を選定し、メールで仕事の打診をする。ほぼ全員から10分程度で返信がくる。引き受けていただける方に仕事を割り振る。
午後5時
この日に対応した業務の進捗状況を同僚に報告してから業務終了。VPN接続を切っておく。
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いかがでしたか。週に数回の在宅勤務でも、業務をスムーズにこなすためには整った通信環境が必要不可欠です。これは、在宅勤務が大半のフリーランス翻訳者にも言えることなのではないでしょうか。先に挙げたようなITトラブルは重大で複雑な問題が急に発生しているためであることは少なく、原因は特定できなくても電源のオンオフなどで解決できてしまうケースがほとんどです。ただ、基本的なITリテラシーが不足しているとそうしたことにも気付かず、なかなかつながらないサポートセンターに問い合わせるなどして時間を費やしてしまいがちです。依頼主である翻訳会社とはメールでのやり取りが中心となりますので、必要最低限の通信環境を整え、ちょっとした不具合にも自力ですぐに対応できるようにしておくことをお勧めします。
*インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人だけが利用できる専用のネットワーク
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