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■ global2jからのおしらせ ■
○最新金融翻訳講座Aコース募集のおしらせ
現在、最新金融翻訳講座Aコースのみ受講のお申し込みを受け付けております。※総合講座、最新金融翻訳講座B、C、1回コースは募集停止中です。Aコース1月会員の申込期限は10月20日となっておりますので、ご興味のある方は講座ホームページをご参照ください。
■ 今月のキーワード ■
【net sellers】売り越し
「売り越し」とは、機関投資家や投機筋などがある一定期間内に売った金額または数量が買った金額または数量よりも多いこと。net sellersは直訳すると「ネット(・ベース)の売り手」のようになりますが、動詞の時制に応じて「売り越している」「売り越した」などと訳した方が日本語として自然です。
(例文)
Foreign investors were net sellers of Japanese equities for the week ending on June 4.
(訳例)
外国人投資家は6月4日までの1週間には日本株を売り越した。
■ 金融翻訳事情 ■
【アメリカ英語とイギリス英語の違い】
6月23日に実施された英国のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利をおさめ、世界を驚かせたのは記憶に新しいところです。英国の動きは今後も世界から注目されることでしょう。そこで今回は、「イギリス英語」に焦点を当ててみたいと思います。同じ英語でも、英国、米国、オーストラリアなど使われる国によって若干の違いがあります。特に日本の英語教育は「アメリカ英語」を中心にカリキュラムが組まれているため、突然「イギリス英語」に出会って戸惑いを覚えることもあるかもしれません。発音や口語表現にもいろいろと特徴があるのですが、ここでは翻訳に関係する綴りや文法などを取り上げます。また、特徴を分かりやすくするため、日本の英語教育で多く用いられる「アメリカ英語」と比較しながらみていきます。
<スペルの違い>
・語尾の”er”と”re”の違い
(米)center(英)centre
(米)theater(英)theatre
・“u”の有無
(米)color(英)colour
(米)favorite(英)favourite
・語尾の“ze”と”se”の違い
(米)realize(英)realise
(米)recognize(英)recognise
・”l”の数の違い
(米)traveled(英)travelled
<単語の違い>
・「ガソリン」:(米)gasoline / gas(英)petrol
・「紙幣」:(米)bill(英)note
<文法の違い>
・”have got”の使い方
アメリカ英語の”have”がイギリス英語では”have got”となる場合があります。
(米)Do you have homework for tomorrow?
(英)Have you got homework for tomorrow?
・「getの過去分詞形」の違い
一般的にイギリス英語では”got”、アメリカ英語では”gotten”が用いられます(しかし、イギリスの東北地方などでは、gottenを使う場合もあるようです)。
いかがでしたでしょうか。これ以外にも様々な特徴があります。他にどのような違いがあるか、調べてみるのも面白いでしょう。そうする中で、英国の文化的背景も垣間見えてくるかもしれません。 |