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■ global2jからのおしらせ
■ 今月のキーワード
■ 金融翻訳事情
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■ global2jからのおしらせ ■
2010年第4四半期のトライアルでは多数の方々にご応募いただき、ありがとうございました。今回は残念ながら合格者はいらっしゃいませんでした。次回トライアルは一般の方もご応募いただけます。ご興味のある方は「採用情報」(http://www.global2j.com/recruit/)をご覧ください。
■ 今月のキーワード ■
【linkers】インフレ連動債、物価連動債
index-linked bonds、inflation-linked bonds、inflation-indexed bondsと同じ意味で、より口語的な表現です。
(例文)
A low-growth, low-inflationary environment is likely to see linkers go higher.
(訳例)
低成長、低インフレ環境でインフレ連動債は上昇する可能性が高い。
■ 金融翻訳事情 ■
【2010年の金融翻訳業界】
今年も残すところあとわずか。皆様にとってはどのような年だったでしょうか。当社は昨年を上回るお問い合わせやご発注をいただき、大変慌しい一年となりました。
2008年に発生した金融危機以降、昨年まではその影響が色濃く、レギュラーで担当させていただいていた案件が終了してしまうようなこともありました。しかし、今年に入って状況は大きく変化。年前半より多くのお問い合わせをいただき、新しい定期案件も増えました。新たなお客様からのお問い合わせはもちろん、既存のお客様からも発注量を増やせないかと打診していただくことがあり、月によっては現場から「うれしい悲鳴」が聞かれることもあったほどです。
一方で、お客様のコスト管理は金融危機前に比べて厳しくなっています。複数の翻訳会社に相見積もりを取られることが以前に比べ増えた印象です。こうしたコスト意識がすぐに変化するとは考えにくいため、今後もこのような状況が続くでしょう。しかし、安易に値下げ競争に走ることは翻訳業界全体にとってマイナスとなりかねません。質の高いサービスを提供することで、お客様に価格以上の価値を見出していただく努力をすることが不可欠と言えます。
ご発注の内容は、マクロ経済レポートに加え、金利や債券、為替のレポートや、投資信託、IR資料、会社案内など多岐に渡りました。これまで中心であった米国やユーロ圏主要国を扱ったものだけでなく、金融危機後に台頭してきた新興国や、債務危機の火種となった欧州の周辺国に関するものなどが増える傾向にあります。今まで以上に様々な地域・分野にアンテナを張り巡らせておく必要があるでしょう。
このような状況の中、翻訳案件は増えていますが、その一方で実力のある翻訳者は常に不足している状態です。人手不足のために泣く泣くお断りせざるを得なかった案件も多数ありました。翻訳学習に励んでおられる皆様には、実力を付けてぜひとも当社でご活躍いただきたいというのがスタッフの願いです。
来年も今年以上に翻訳業界が活気付くことを期待したいですね。皆様、良いお年をお迎え下さい。 |