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■ global2jからのおしらせ
■ 今月のキーワード
■ 金融翻訳事情
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■ global2jからのおしらせ ■
英日訳の修了生トライアル(当社の翻訳講座の修了生限定)では、多数の方にご応募いただきありがとうございました。結果は9月にお知らせいたします。
■ 今月のキーワード ■
【froth】ミニバブル
“froth”は一般に、”bubble”よりも小さくて細かい泡を意味する言葉です。金融関連用語としては、2005年に当時のグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長が米国の住宅価格の上昇について”froth”と表現して以降、調査レポートなどでよく使われるようになっています。
(例文)
There seems to be a sign of froth in the high-yield bond market.
(訳例)
高利回り債市場にはミニバブルの兆候があるようだ。
■ 金融翻訳事情 ■
当社の翻訳講座の受講生の方などから、「翻訳者になったらどの程度の収入を得られますか」というご質問を受けることが多くあります。これから翻訳者を目指す方にとって、将来の見通しを立てるうえで知っておきたくて当然のことかもしれません。しかし、残念ながらこの質問については「答えがない」というのが答えになってしまいます。翻訳者の能力、引き受ける仕事の分量だけでなく、依頼主の予算や翻訳市場の状況などによっても翻訳料金が大きく左右されるためです。
いわゆる「お小遣い程度」の収入しか得られない方もいらっしゃれば、高いレートで仕事を受け、一般的な会社員並みかそれ以上の収入を得ているトップクラスの翻訳者もいらっしゃいます。また、現在トップクラスの翻訳者でも、最初はなかなか仕事を獲得できず、翻訳だけで生計を立てることが非常に難しい状況を経験している場合もあるようです。
当然ながら誰しもがトップクラスの翻訳者になれるとは限りません。また、「何年間学習すれば必ずこうなれる」というロール・モデルも存在しません。すぐに実力が身に付き多くの案件を受注できる方がいらっしゃる反面、徐々に翻訳能力が向上していく方や努力を重ねてもなかなか成果が上がらない方もいらっしゃいます。そういう意味では非常に多様な世界なのです。したがって、翻訳で生計を立てていこうと考える場合には、厳しい時期があることを覚悟したうえで、地道に努力を重ねられる強靭な精神力と、学習自体を楽しめるような翻訳に対する情熱が必要と言えるでしょう。 |