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■ global2jからのおしらせ
■ 今月のキーワード
■ 金融翻訳事情
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■ global2jからのおしらせ ■
7月に実施したトライアルには数多くのご応募をいただき、ありがとうございました。結果は9月に通知致します。
■ 今月のキーワード ■
【IOR】準備預金金利
interest on reservesの略語。関連する略語でIOER(interest on excess res erves、超過準備預金金利)というものもあります。
(例文)
We think that cutting IOR is an option for the Fed.
(訳例)
準備預金金利の引き下げは米連邦準備理事会にとって一つの選択肢だと思われる。
■ 金融翻訳事情 ■
【「理想の翻訳者」とは】
今回のメールマガジンでは、翻訳コーディネーターが考える理想の翻訳者についてお話ししたいと思います。どの業界でも共通と言えることもありますが、このビジネスならではというところもあります。
○ずばり理想の翻訳者とは…
1.「納期を守る」
大前提でもあり、最重要事項です。金融翻訳では納期の厳しい案件が多く、例えば米国の現地時間の夕方に発行される経済レポートを、日本の朝一番に納品しなければならないようなことがあります。こうした場合には、まず確実に早朝に作業を始めるための工夫として、前の晩はできるだけ早い時間に就寝することや、複数の目覚まし時計を準備することが必要でしょう。さらに、限られた時間内で効率的に翻訳作業を進めるためには、もう一歩踏み込んだ事前準備も大事です。専門用語の訳語などをインターネット検索でリサーチする時間は限られていることが考えられますので、日頃から時間を見つけて用語集を作成しておくと役に立ちます。
2.「メールの反応が迅速」
翻訳コーディネーターと翻訳者の間のやり取りは電子メールが中心になります。新規案件などの打診は少しでも早い返答が必要なことが多く、反応が早い人から優先的に依頼することも少なくありません。そのため、外出先でも携帯電話でメールの内容を確認できるように、メールの転送を設定しておくとよいでしょう。
3.「緻密」
金融翻訳は想像以上に緻密さが要求される仕事です。数字のミスや誤字脱字が許されないのは当然ですが、それ以外にも案件ごとに表記に関する細かな指定があります。例えば「ヵ月」か「カ月」か、はたまた「ヶ月」とするのか、%、()、・を全角と半角のいずれにするのかなど、案件によって異なる場合が多いです。さらに、カタカナ語についてどの程度まで日本語にするのかも、依頼主の好みを確実に反映させなければなりません。
これらは一見当たり前のことのように思われるかもしれませんが、常にそうあり続けるのは意外に難しいのではないでしょうか。金融翻訳歴が長い方も、これから始めようかと考えている方も、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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