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global2j通信~VOL.85~ 2011年5月号

■ 今月のキーワード ■

【H1】前半

調査レポートなどで頻出する表現であり、first halfの意味です。H2はsecond halfで後半。

(例文)
We expect GDP growth to slow to 2.5% in H1 11.

(訳例)
当社は国内総生産(GDP)成長率が2011年前半に2.5%に減速すると予想している。

■ 金融翻訳事情 ■

【翻訳需要の多いトピック】

global2jで取り扱う案件の中で最も多いのが、投資家向け調査レポートです。今回は、その中でも翻訳需要の多いトピックについて、学習すべきポイントを交えながらお話します。

○米国マクロ経済

米国のマクロ経済は各社の調査レポートの中心記事となることが多く、金融翻訳には欠かせないテーマのひとつです。各種指標に基づいた経済予測に加え、FRBによる緩和的な金融政策の解除、日本の震災による影響など最近の動きについてもきちんとおさえておく必要があります。

○ユーロ圏マクロ経済

米国と並んで取り上げられることの多いテーマです。以前はドイツやフランスといった主要国の話題が中心となるケースが多かったのですが、金融危機以降はギリシャやポルトガル、スペインなど周辺国経済に関する話題にシフトしています。各国の政治体制など細かい話題が取り上げられることも多く、日本語の情報源が少ない場合も多いため、英語での検索テクニックが求められます。

○新興国マクロ経済

リーマン・ショック以降増えてきたのが、新興国経済に関するレポートです。特に中国やブラジル、インドに関する話題が頻出テーマとなっています。こうした国の経済動向や通貨などに、日頃から注目しておきましょう。ユーロ圏の周辺国同様、日本語の情報源は比較的少ないため、インターネットでの英語検索が非常に重要となります。

○債券・クレジット分野

最近では、債券やクレジット分野に関する非常にテクニカルなレポートの翻訳需要が高まっています。こうした専門的な内容のレポートに対応できる翻訳者は不足しているため、これらの分野を学習し、きちんと身につければかなりの需要が見込めるでしょう。新聞やインターネットといった一般的な情報源のみで学習を進めるのは難しいため、実際のレポートや専門書などを利用した学習が必要となってきます。

このほかにも様々なご依頼があります。まずは需要の多い分野をしっかりとおさえた上で、様々な種類の案件にも柔軟に対応できるよう、アンテナを広く張り巡らせておきましょう。

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