■ 今月のキーワード ■
【fourth quarter to fourth quarter】第4半期の前年同期比
特に経済成長率を示すときによく用いられます。英語でQ4/Q4などと表現される場合もあります。
(例文)
On a fourth-quarter-to-fourth-quarter basis, real GDP is expected to fall by 1.5 percent in 2009.
(訳例)
第4四半期の前年同期比では、2009年の国内総生産(GDP)は1.5%減少すると予想されている。
■ 金融翻訳事情 ■
【経済史学習のススメ】
世界的な金融・経済危機が叫ばれる中、当社で扱うレポートも各国の危機対策などを中心的内容としているものが増えています。興味深いのが、現状分析だけではなく、1930年代の大恐慌と現在の危機とを比較・分析したものが多いことです。こういったレポートの翻訳には、最新の情報だけでなく歴史的な背景知識が必要となってきます。インターネットで語句を検索すればある程度の知識を得ることはできますが、レポートの内容をより深く理解するために、経済史を紐解いてみることも有用なのではないでしょうか。特に、米国経済史に関しては多数の書籍が出版されているので、自分にとって読みやすかったり、興味のある内容が多く取り上げられているものを選んでみて下さい。
以下に参考として、インターネットで検索したお薦めのものをいくつかご紹介します。
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<和書>
○世界大恐慌――1929年に何がおこったか (講談社学術文庫) (文庫)
秋元 英一 (著)
○大恐慌のアメリカ (岩波新書)
林 敏彦 (著)
○昭和金融恐慌史 (講談社学術文庫)
高橋 亀吉、森垣 淑 (共著)
○熱狂、恐慌、崩壊―金融恐慌の歴史 (単行本)
チャールズ・P. キンドルバーガー (著)、Charles P. Kindleberger (原著)、吉野 俊彦 (翻訳)、八木 甫 (翻訳)
<洋書>
○Essays on the Great Depression (ペーパーバック)
Ben S. Bernanke (著)
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他にも様々な書籍があります。翻訳学習の合間に書店や図書館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。