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global2j通信~VOL.60~ 2009年4月号

■ 今月のキーワード ■

【flattener(s)】フラットニング・トレード、フラット化トレード、フラットナー

イールド・カーブがフラット化することを予想して行う売り・買いのこと。反対はsteepener(s)。

(例文)
We continue to recommend bearish flatteners and bullish steepeners.

(訳例)
当社は引き続きベア・フラットニング・トレードとブル・スティープニング・トレードを推奨する。

■ 金融翻訳事情「最新金融レポート演習」のご紹介 ■

向け調査レポートを参考に作成したオリジナル教材『最新金融レポート演習』を使用して学習する講座です。直近の市場動向を扱った英文レポートを使用し、業界第一線で活躍するプロの翻訳者が訳例を作成しているため、実務に近い「生の」翻訳テクニックを学ぶことができます。

以下の(1)~(3)は、2008年の「最新金融レポート演習」からの抜粋です。各記事がどのように訳されているか、原文と対比させながら読んでみましょう。
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(1)金融危機
金融危機については、現在の動きだけでなく、歴史的背景についても取り上げられることが多いため、より幅広い知識が必要です。

(原文)
The current financial crisis will likely mark the end of an era. Following the successful fight against inflation in the early 1980’s, deregulation, tax reductions, and global trade liberalization, the world benefited from more than two decades of strong economic growth. Economic policy and financial activity during this period were governed by a belief in rational expectations and efficient markets. Looking back, however, both assumptions appear dubious.

(訳例)
目下の金融危機は、一つの時代の終焉を告げるものとなろう。1980年代初めのインフレとの戦いにおける勝利、規制緩和、減税、国際貿易の自由化を受けて、世界は20年以上にわたり力強い経済成長の恩恵を享受し、この間の経済政策と金融活動は、合理的期待と効率的市場への信頼に支配されていた。だが振り返って見れば、いずれの仮定も疑わしく思える。

(2)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録
米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での議論の内容は市場の動向を左右することが少なくありません。そのため多くのアナリストや投資家が注目し、レポートにも頻出します。

(原文)
Although the FOMC’s view at the April 29-30 meeting was that inflation and growth risks had moved closer toward balance, the Committee’s near-term growth outlook assessment was not positive. As such, the near balance between risks was more due to heightened concerns about elevated inflation than any improvement in the growth outlook. The minutes show that most Fed officials viewed the April rate cut as a close call, even though they thought that risks to growth remained to the downside.

(訳例)
米連邦公開市場委員会(FOMC)の4月29~30日の会合での見解は、インフレと成長のリスクが一段と均衡したというものだったが、目先の成長見通しに関するFOMCの評価は楽観的ではなかった。したがって、リスクが均衡に近づいたのは、成長見通しの改善よりも、高インフレに対する懸念の悪化が原因だった。議事録によれば、連邦準備理事会(FRB)関係者の大半は成長リスクがなおダウンサイドにあると考えていたものの、4月の利下げを「ぎりぎりの判断」であると見ていた。

(3)中国マクロ経済
欧米のみならず、世界経済において存在感を増してきているアジア各国の動向にも注目しておく必要があります。

(原文)
According to the Ministry of Agriculture, wholesale prices for agricultural product rose 13.0% during January 6-30. They dropped sharply on January 31 following a series of government intervention measures ahead of the Chinese New Year, but we view this decline as not only unsustainable, but also ineffective at the retail level. We see the bad weather as likely to keep food inflation at an elevated level and also non-food inflation driven by wage hikes appears to be on the rise.

(訳例)
中国農業省によれば、農産物の卸売価格は1月6日から30日までの間に13.0%上昇した。価格は春節(旧正月)を前にした政府の一連の介入措置を受けて1月31日には急低下したものの、この値下がりは持続性がないばかりか、小売段階での効果もあるまい。悪天候によって食品価格の上昇率が高止まりするとみられるうえ、食品を除くインフレ率も賃上げ主導で上昇しつつあるようだ。
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いかがでしたでしょうか。実務に近い内容のため、少々難しく感じられる部分もあるかと思いますが、こうした実践的な演習を重ねることができるのがこの講座の魅力です。今月号の内容をご覧になって興味をもたれた方は是非講座ホームページをご覧下さい。

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