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global2j通信~VOL.46~ 2008年2月号

■ 今月のキーワード ■

【rebound】反発する、回復する、持ち直す、再び上昇する、再び増加する

相場や経済指標などについて頻繁に登場する単語で、名詞としても使われます。主語や文脈に応じて適切な訳語を選択しましょう。

(例文)
Industrial production showed some rebound in January, but it remains to be seen if this will be sustained.

(訳例)
鉱工業生産は1月にやや回復したが、これが続くかどうかはまだ分からない。

■ 金融翻訳事情 ■

金融翻訳者になるためにすべきこと(2)

【新聞の読み方】

翻訳力を高める方法の一つとして、日経新聞、フィナンシャル・タイムズ、一般紙の経済面などを読むことが挙げられますが、翻訳の学習をされている方から「毎日じっくり読もうと思っても続かない」、「いつも欠かさず読んでいるのに、実力向上に目立った効果が見られない」などといった声がよく聞かれます。そこで、今号では当社の若手翻訳者Aさんが新聞を読む際に心がけていることをご紹介します。

◆毎日読む
継続的に読めば金融市場などで起きている日々の出来事が理解しやすくなり、知識の拡充にもつながる。

◆自分が興味を持てる分野を中心に読む
あれもこれも読もうと欲張ると挫折しがち。仕事をしながら紙面の隅々に目を通す時間は限られるため、まずは自分が担当している翻訳案件に関係する記事を優先する。また、興味のあるテーマをしぼって読むのも効果的。

◆記事のおおまかな内容を覚えておく
以前は読み終わった新聞の切り抜きをしていたが、気づくとその作業に集中してしまい、肝心の記事の内容が頭に残らなかった。今は、読んだ内容を(大体でかまわないので)覚えておくようにしている。そうすることによって、仕事でその記事に関係する内容の文書を翻訳することになった際、何らかのヒントになり、役立つことが多い。

◆言い回しなどに注意しながら読む
翻訳をしていてうまい表現が思いつかなかった分野など、自分にとって不慣れな分野の記事を読み、文章表現などを参考にする。上記のコツはあくまでも参考例ですが、いかがでしょうか?新聞は隈なく読むのが理想的かもしれませんが、そのためにはかなりの時間が必要ですし、実際はなかなかそうもいきません。また、金融翻訳に慣れないうちからさまざまな分野の記事を読もうとするとかえって消化不良を起こしやすくなり、続かなくなるものです。まずは、何に注目して読むかを決めましょう。文章表現、文末の処理の仕方、言葉の使い方など、何でもかまいません。ご自身の翻訳力を向上させる上で強化すべきところに注意しながら読んでいけば、いずれは実力アップにつながるはずです。

◆若手翻訳者Aさんはこんなところに注目している◆

 日経新聞
  
  朝刊
    ・1面、国際面。一見、金融・経済には関係なさそうな記事を読むことも。
    ・マーケット総合。特にマーケットウォッチャーに注目。
    ・「きょうのことば」
  夕刊
    ・1面、総合・ビジネス

 フィナンシャル・タイムズ
    ・1面。仕事に関係のある内容の記事が載っていることが多いので優先的にチェック。将来的には2面以降もしっかり読んでいきたい。
    ・LEX column(紙面の最終ページのコラム)。難しい内容が多いが、いずれ仕事で役立つと思い、毎日欠かさず読んでいる。

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