メールマガジン

global2j通信~VOL.170~ 2021年6月号

■ 今月のキーワード ■

【carry-over】「ゲタ」

carry-over effectとも言われ、成長率に関してよく使われる表現です。直訳すると「持ち越し(効果)」になりますが、日本語では「ゲタ」とするのが一般的です。成長の「ゲタ」とは、ある年の経済水準の平均と最終四半期の経済水準の差のことで、例えばゲタが2%あれば、その後4・四半期の成長率がゼロであっても、翌年の成長率は2%になります。

(例文)
China’s real GDP growth rate is likely to be very high, reflecting the significant carry-over effect.

(訳例)
中国の実質国内総生産(GDP)成長率は、大きな「ゲタ」を反映して非常に高くなる可能性が高い。

■ 金融翻訳事情 ■

【パソコンの買い替えは慎重に!】

今回は弊社の翻訳コーディネーターがパソコンの買い替えについてお話しします。

在宅で仕事をされているフリーランス翻訳者の中には、パソコンを買い替えるタイミングに慎重な方がきっと多いと思います。パソコンは消耗品と言われるほど身近なものになったとはいえ、手頃な価格の家電製品に比べて決して安価とは言えません。パソコンの平均寿命は5年程度と言われていますが、選び方次第では10万円以上もする仕事用ツールを比較的短いサイクルで買い替えるのは自営業という職業柄、大いに悩むところでしょう。

ただ、節約しようとするあまり、発売されてからしばらく経ったモデルを新品で安く購入したりすると、スペックがその分古くなってしまうという問題があります。また、「メールソフトもWordもまだ使える」からといって10年近く前のパソコンを使い続けるのも様々なリスクを招くおそれがあります。OSは毎年大幅にアップデートされることが多いため、パソコンのスペックが古すぎると新しいバージョンに更新できなくなることがあります。なんとか使い続けられたとしても、OSのサポート期間が終了してしまうとセキュリティや不具合の修正プログラムがリリースされなくなり、パソコンがウイルスの脅威にさらされる危険性はぐっと高まります。さらに、古いパソコンは動作が遅くなりがちです。電源を入れてからアプリケーションを起動するまでに時間がかかったり、カーソルを動かすなどといった単純な操作でさえスムーズにできなくなったりなど、通常の使い方が難しくなるトラブルも急増します。翻訳の現場ではスピードが要求されることが多いため、思ったように作業が進められないとミスが増え、納期に間に合わないなどといった問題にもつながってしまいます。

在宅翻訳の仕事を長く続けていくうえでパソコンの定期的な買い替えは避けられません。機種選びの際は、仕事に必要な最低限の機能や性能が備わった最新型モデルを選ぶことが重要です。また、パソコンを少しでも長持ちさせるための正しい使い方やメンテナンス方法を知っておくことも欠かせません。在宅翻訳はパソコンなしでは成り立たない仕事ですので、日頃からパソコンに関する基本的な知識をしっかり身につけておくことが大切と言えるでしょう。

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