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global2j通信~VOL.159~ 2018年9月号

■ 今月のキーワード ■

【same-store sales】既存店売上高

小売業や外食産業などにおける新規店舗ではない既存店舗の売上高のこと。同じ意味でcomparable-store salesという表現もあり、これはcompsと略される場合があります。

(例文)
The management should optimise marketing and shore up same-store sales.

(訳例)
経営陣はマーケティングを最適化し、既存店売上高をてこ入れする必要がある。

■ 金融翻訳事情 ■

【翻訳の仕事に必要な体力】

皆さんは翻訳者として長く活躍するうえで必要なことは何だと思いますか?一定水準の翻訳力はもちろんのことですが、実は「体力」も翻訳の仕事に欠かせない能力の一つなのです。デスクワーク中心の頭脳労働なのになぜ体力が必要なのか、と疑問に思われる方もいるかもしれません。そこで、今回は弊社のエディターから聞いた「翻訳の仕事に必要な体力」に関する話をご紹介します。

職業柄、エディターや翻訳者は仕事のある一日の大半をパソコンの前で過ごしています。原文を読んだり、訳文を推敲したり、インターネットで検索したり、辞書を参照する作業に集中すると、あっという間にかなりの時間が経過していることはザラ。長時間同じ姿勢でいると全身の筋肉が凝り固まってしまいます。また、目を酷使するので眼精疲労になりやすく、それが肩、首、腰などの痛みに発展してしまうこともあるようです。つらい肩こりや頭痛になると集中力が落ちてミスをしやすくなり、作業効率も悪くなるので良いことがありません。さらに、一日の仕事が終わった後、フル回転させた状態の脳をそのまま放っておくと交感神経が優位になるため、夜なかなか寝付けなかったり、熟睡できなくなったりすることもあるようです。そうした「なんとなく体の調子が良くない」状態が続くと、いずれは体調を大きく崩してしまいかねません。翻訳者はフリーランスが中心で、一つひとつの仕事が次に結びついていきます。体調不良で集中力が低下すれば翻訳のクオリティに影響し、仕事が減ることにもつながってしまいます。

そうした悪循環に陥らないようにするためにはまず、仕事の合間に凝り固まった体をほぐし、こまめに目を休めることが大事ですが、さらに重要なのは日々適度な運動をすることだそうです。意外かもしれませんが、金融翻訳業界の第一線で長く活躍し続けているエディターや翻訳者の多くには運動習慣が身についています。翻訳という長丁場の頭脳労働をこなすには、ある程度の体力がなければ頭と体とのバランスが取れず難しいというのが理由です。

ただ、運動といっても毎日10キロ以上のランニングをしたり、アスリート並みの過酷な筋力トレーニングをしたりする必要はありません。体がほどよい疲れを感じる程度の運動量でかまわないそうです。体を動かすことによって全身の血の巡りが良くなり、夜も眠りやすくなります。良質の睡眠が取れれば脳もリフレッシュできるため、次の仕事に取り組みやすくなるとのことでした。

いかがでしたか。運動面での健康管理も、翻訳の仕事を長く続けていくうえで欠かせない要素と言えそうですね。

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