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global2j通信~VOL.153~ 2017年3月号

■ 今月のキーワード ■

【semi-core】準主要国、準主要国の

ユーロ圏の債券市場に関する調査レポートなどでよく使われる表現であり、主要国(core)と周辺国(periphery、peripheral)の中間に位置する国を指します。どの国が準主要国とされるかはその時々の状況やレポートの筆者によってやや異なりますが、ベルギーやオーストリアなどがこのグループに含まれる場合が多いと言えます。

(例文)
Last week, semi-core yields fell across the board.

(訳例)
先週は準主要国の国債利回りが軒並み低下した。

■ 金融翻訳事情 ■

【翻訳者になったきっかけ - 翻訳者Oさんへのインタビュー】

リニューアル後の記念すべき第1回目は、翻訳者インタビューです。global2jでご活躍いただいている翻訳者のOさんに、「翻訳者になったきっかけ」についてお話を伺いました。

———————————————————(ここからインタビュー)————————————————

早いもので翻訳者になってから十数年。元々はシステム・エンジニアとしてプログラムを書いたりコンピュータ・システムの設計をしたりしていました。当時勤めていた会社で顧客向けにシステム開発の講座を開催することになり、英語で書かれたテキストを翻訳する手伝いをしたのが、初めての翻訳らしい仕事です。

学校の授業以外で英語を勉強したことはありませんでしたが、中学生の頃から洋楽が好きで歌詞カードを見たり、仕事では英語のマニュアルを日常的に読んでいたりしたため、英語への抵抗感はありませんでした。しかし、こうした翻訳の手伝いをしてわかったのは、英語のテキストを読んで自分だけで理解するのと、それを他人にも分かりやすい日本語で表現するのはまったく別物だということでした。

それでも、それを面白いと感じたことが翻訳に興味を持ったきっかけです。そこで、会社に勤めながら通信講座を受講して翻訳の基本を学びました。翻訳の勉強は面白く、成績もまずまずだったため多少自信を持ち、翻訳者になることを考えるようになりました。若干の不安はありましたが、コンピュータやシステム関係の経験があるため、IT分野であればそれなりに翻訳の需要があるのではないかと思ったことも、会社を辞める決心を後押ししました。

通信講座終了後、いくつかトライアルを受けた中にあったのが、現在お世話になっているglobal2jです。global2jは金融翻訳の会社であるため、当然トライアルも金融に関する問題。まったく経験のない分野だったので、正直に言ってトライアルを受けたのは腕試しの
ような感覚でした。

ところがそれに合格し、最初はまったく想定していなかった金融関係の翻訳をすることに。IT分野のトライアルにも合格していたので、最初はIT関係の翻訳も並行して引き受けていましたが、次第に金融翻訳の比重が大きくなり、いつの間にかそちら一本に絞ることになりました。

金融関係の知識はほとんどありませんでしたが、幸い基本的な知識はインターネットを利用すれば習得できます。この分野に特有の言葉遣いなどには苦労しましたが、そうした表現はエディターが修正した完成版や、証券会社やFX会社などが投資家向けに発行しているレポートを参考にして徐々に身に付けていきました。今ではインターネットを利用できれば、馴染みのない分野でも、高度に専門的なことは別にしてかなりの知識を得られるのではないでしょうか。
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いかがでしたでしょうか。Oさんは前職では金融とは直接関係のない分野のお仕事をされていたようですが、今では金融・経済に関する豊富な知識を身に付け、global2jで大活躍なさっています。次号ではさらにここに至るまでのご苦労などについてQ&A形式でお話を伺う予定です。どうぞお楽しみに!

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