■ 今月のキーワード ■
【factor in】織り込む
市場が好材料や悪材料を価格に反映させること。price in やdiscountも同様の意味で使われます。
(例文)
Financial markets have already factored in a 0.25 per cent rate hike by the central bank.
(訳例)
金融市場は既に中央銀行による0.25%の利上げを織り込んでいる。
■ 金融翻訳事情 ■
【細切れ時間活用法】
翻訳学習は毎日の積み重ねが最も重要ですが、仕事や家事・育児・介護などを抱えていると、学習のためにまとまった時間を確保するのはなかなか難しいものです。そこで今回は、global2jの翻訳コーディネーターおすすめの、細切れ時間活用法をご紹介します。
○新聞を小さく折りたたんで持ち歩く
通勤電車の中で新聞を読む方も多いかもしれません。しかし、混雑した車内で新聞を大きく広げて読むことはなかなか難しく、内容に集中しにくくなりがちではないでしょうか。そこで、必要な面だけを抜き取って、読みたい記事が表側になるように小さく折りたたんだものを、ポケットや手持ちのバッグなどの中にいくつか忍ばせておくのがおすすめです。こうすると、立ったままでも割と簡単に読むことができます。ここでは「切り抜き」をしないことがポイント。切り抜きには意外と時間がかかるうえ、片方の面しか読めなくなってしまうからです。折りたたんだだけであれば、裏側も読むことができます。
○紙に印刷した英文を持ち歩く
「さあ、英文を読むぞ」と、ペーパーバックを購入したはいいものの、数ページ読んでなかなか続かないという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。単行本は重くかさばるため、持ち歩きに便利とは言い難いものです。気軽に続けるためにおすすめの方法は、インターネットなどで興味のある英文記事を探して、毎日A4サイズ程度の紙に1~2枚印刷し、ポケットやバッグにいつも忍ばせておくことです。そうすると、ちょっとした空き時間(家事の合間や待ち時間など)にさっと取り出すことができます。しかも本とは違い、汚れや折れ曲がりを気にすることなく、持ち歩いたり印をつけられることも利点です。さらに、読み終わって邪魔になったら躊躇なく捨てることができるため、負担になりません。
いずれの方法も「持ち歩ける」、「いつでも取り出せる」というところが重要です。学習材料を身近に置いておくことで、学習に対する心理的な「ハードル」が低くなるのではないでしょうか。お試しいただければ幸いです。