■タイプ別・金融翻訳者のご紹介■
登録翻訳者Bさんは、当社の「金融・経済翻訳総合講座」と「最新金融翻訳講座」の修了生。トライアルを経て当社に正規登録していただいてから、早や半年が過ぎました。現在、Bさんには毎週、マクロ経済関連レポートなどを中心に担当していただいています。今号では、Bさんが退職後の第二のキャリアとして金融・経済翻訳を始めようと思い立ったきっかけや、フリーランスで仕事をしていて大変なことや、やりがいなどをご紹介します。
◆退職後の第二のキャリアとして金融・経済翻訳を始めようと思い立ったきっかけと、フリーランス翻訳者になるまでの経緯
20代半ばで転職し、外資系メーカーの企業内翻訳者になってからの5~6年間は競合他社の情報分析のために業界ニュースを中心に日英・英日翻訳をしていたのですが、その後、広報業務に異動になり、翻訳からは遠ざかっていました。退職後も何か仕事を続けたいと思ってあれこれ模索していた時に翻訳のことを思い出し、もう一度翻訳者の道に戻ってどこまで行けるか見極めたいという気持ちになりました。
◆本格的に翻訳の学習を始める前と後の「違い」
在宅翻訳者としてビジネス・経済書の下訳などを手がけ始めた当初はそれまでの経験や知識を頼りに仕事をしていたのですが、それらの蓄えはやがて底をつき、知識もいずれは有効期限切れになるに違いないとどこかで感じていました。長続きのためには興味をもって学び続けられる分野を見つけたいと考えていたちょうどその頃、インターネットでグローバル・トゥー・ジェイの翻訳講座の広告を目にしました。「金融・経済」分野に特化した翻訳会社の存在を知ったのはそれが初めてで、直感的に「あ、これだ」と思い、翻訳業を一時休業して早速受講を始めました。専門分野の入門書を読むのは予想以上に骨が折れましたが、おかげで必要な専門知識の基礎が体系的に整理でき、経済記事やリサーチレポートなどの内容の理解度が非常に高まったと感じました。現在はマクロ経済分野のレポートを担当していますが、担当した案件の翻訳完成版が後日、入手できるので、それには必ず目を通し、語彙の充実、翻訳力の向上、知識の修得に役立てています。仕事を通してさらに学べるのは大変ありがたいです。
◆フリーランスで翻訳の仕事をしていて、大変と感じることや、やりがいを感じること
フリーランスの仕事で大変なこと、というより大事なことの一つは時間管理ではないでしょうか。私の場合は一週間単位で仕事、家事・老親の介護、自分自身のリフレッシュなどに費やす時間を割り振り、できるだけ決めた時間内ですべてを終えるようにしています。そのためにも起床、就寝、食事の時間を規則正しくして生活のリズムを崩さないよう心がけています。ただし、これには家族の協力が欠かせません。また、我が家は夫婦ともに在宅ワーカーですが、平日の昼食は外食にするなど、「時間を確保するためにお金を使う」と割り切っています。仕事にやりがいを感じるのは担当したレポートがインターネット上で公開されているのを目にした時ですね。自分の仕事が実際に何らかの役に立っていることを実感できますから。実務翻訳の場合、訳文が納品後どのように利用されているのか見えにくいことが多いので、こうして自分の目で確かめられるのは嬉しいものです。
◆今後の目標
翻訳者としてはまだまだ発展途上なので、当面はトップクラスといわれる翻訳者になることを目指し、丁寧な仕事をしていきたいと思っています。