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global2j通信〜Vol.3〜 2004年10月号

■ 今月のキーワード ■

【underperformance】

個別銘柄や資産クラス、ポートフォリオ全体の一定期間内の収益率が、基準となるベンチマーク(指標)を下回っている状態を示します。日本語に訳す場合には「アンダーパフォームする」または「アンダーパフォーマンス」とするのが一般的です。動詞形のunderperformもよく使われ、反対語はoutperformance (outperform)。代表的なベンチマークとしては、TOPIX(東証株価指数)、S&P500種株価指数、MSCI世界指数、リーマン・ブラザーズ・グローバル総合インデックスなどが挙げられます。

(例文)
External factors have been powering underperformance of Brazilian government bonds since early April.

(訳例)
4月初旬以降、外部要因によりブラジル国債はアンダーパフォームしている。

(global2j最新金融翻訳eラーニング講座2004年6月号より抜粋)

■ 金融翻訳事情 ■

今回はglobal2jの採用担当者が、独立準備期間についてお話します。

「金融翻訳で独立するために必要な準備期間は?」

今までの実務経験や学習経験により必要な独立準備期間は異なります。当社にご登録いただいた翻訳者を例にとると、最低2年以上の翻訳学習または翻訳実務の経験がある方が大半です。一方で、5年以上などかなりの翻訳学習・実務経験を積んだ方でも、当社の要求水準に達しておらずご登録いただけない場合も少なくありません。応募者のトライアル翻訳を拝見していてよく思うのは、翻訳の実力は学習や実務経験の年月とは必ずしも比例しないということです。学習について言えば、期間にかかわらず適切な学習を実行しているかが重要なポイントです。英語を的確な日本語に変換する能力は、訓練を必要とする「特殊技能」であるという自覚を持ちましょう。さらに、金融翻訳で実際に需要が多い分野について集中して学習することで、独立準備期間を短縮できるのではないでしょうか。こうした分野については、来月号で取り上げます。

<独立準備期間の目安>
・翻訳学習に専念できる場合は、最短1~2年。
・企業にお勤めの方や育児・介護をしながら学習を進める場合は、最短2~3年。

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