メールマガジン

global2j通信~VOL.89~ 2011年9月号

■ 金融翻訳事情 ■

【特集 翻訳コーディネーターとは?その2】

先月に続いて、global2jの翻訳コーディネーターのお仕事についてお話します。今回は、正式受注となった場合の業務フローについてです。

○翻訳者への翻訳依頼

正式受注に至ったら、選定した翻訳者への依頼をします。お客様のご希望に出来るだけ応えるため、多少厳しい納期を設定させていただくことも。日頃からのコミュニケーションが大切です。また、翻訳が必要な箇所や締め切りはもちろんのこと、納品形態(ワードファイルにべた打ち、パワーポイントに上書きなど)や誰を対象とした文章か(プロの投資家向けなのか、ホームページ用なのかなど)といった詳細についてもわかりやすく、正確に伝えなければなりません。メールでのやり取りが中心となるため、必要な情報を的確に伝えるための文章力が必要になります。

○納期の管理

何本もの案件を複数の翻訳者にお願いするため、入稿予定日、翻訳者からの納期、お客様への納期などをきちんと管理しなければなりません。特に金融翻訳は時間との戦い。ミスは許されません。

○最終チェック

global2jでは、訳文のクオリティチェックやエディットは社内エディターが担当しますが、納品前にもう一度コーディネーターが最終チェックします。数字やスタイル、レイアウトの乱れなどがないか細かく確認して、ミスがなければいよいよ納品。「最後の砦」であるため、非常に緊張する作業です。

○納品

最終チェックが終わった訳文をお客様に納品します。このとき、翻訳者やエディターからの申し送りなどがあれば過不足なく伝えます。納品時のビジネスマナーによって今後の印象が大きく変わってくることもあるので、最後まで気が抜けません。他にも様々な業務がありますが、以上が主な内容です。少しは翻訳コーディネーターについてご理解いただけたでしょうか。翻訳会社からのお仕事を進める上で、翻訳コーディネーターとの協力は欠かせません。翻訳コーディネーターの仕事内容を知ることで、より円滑なコミュニケーションを目指しましょう。

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