■ 金融翻訳事情 ■
【特集 翻訳コーディネーターとは?その1】
皆さんは「翻訳コーディネーター」というお仕事をご存知ですか?なんとなく聞いたことはあるけれど実際にどんな業務をしているのか分からないという方も多いでしょう。そこで、今月と来月の2回にわたり、global2jの翻訳コーディネーターのお仕事について、実際の業務フローに基づいてお話します。第1回目は、おおまかな業務内容と、お問い合わせから担当翻訳者の選定までの流れについてです。
☆翻訳コーディネーターとは?
翻訳コーディネーターは、いわばお客様と翻訳者との橋渡し役。納期や予算の交渉など、受注にいたるまでのお客様とのやり取りや、担当翻訳者の選定、翻訳者への依頼、納品前チェックなど、納品までのプロセス管理も担当します。では、一般的な業務フローと注意点を見ていきましょう。
○お問い合わせへの対応
Eメールやお電話などで入ったお問い合わせに的確に答えることが受注への第一歩。分野や、料金体系などについて落ち着いて答えることができるように一連の流れを理解しておくことはもちろん、日頃から言葉遣いなどのビジネスマナー習得に努めることも重要です。
○お見積もり、料金・納期の交渉
お見積もり依頼をいただいたら内容を検討し、お客様のご希望を最大限考慮したうえで料金や納期を提示します。分量や難易度、スケジュールなど様々な要因が複雑にからんでくるため、最も頭を悩ませる業務のひとつです。
○翻訳担当者の選定
得意分野や翻訳スピード、スケジュールなどを考慮しながら担当者をどなたにするかを検討します。特にトップ翻訳者の方となると、スケジュールの空きが少ないため、正式受注の前段階であってもあらかじめスケジュールを押さえておかなくてはならないこともしばしばです。
ここまでが正式受注前の主な業務です。お客様のご希望と社内事情の両方を考慮し、綿密な計画を立てる必要があるため、とても緊張するプロセスです。しかし、同時にコーディネーターとしての腕の見せ所でもあり、やりがいのある業務であることは言うまでもありません。
次回は、こうしたプロセスを経て、無事に正式なご発注となった場合の業務についてご説明します。