■ 今月のキーワード ■
【loan-to-value ratio】ローン・資産価値比率
銀行などの金融機関の融資額とその融資の対象となる物件の評価額の比率。loan-to-valueはLTVと略される場合も多いです。
(例文)
The higher the LTV ratio, the riskier the loan is for a lender.
(訳例)
ローン・資産価値(LTV)比率が高いほど、貸し手にとってそのローンのリスクは高くなる。
■ 金融翻訳事情 ■
【米国の祝日(年後半)】
今回は年後半の米国の祝日を取り上げます。祝日には米国の金融機関が休業し、米国在住のエコノミストがレポートの執筆を休むことが多いため、金融レポートも休刊になったり発行スケジュールが変更されたりすることがあります。したがって、翻訳者は祝日の前には顧客に入稿スケジュールを通常よりも入念に確認しておかなければなりません。年後半の祝日は以下の通りとなっています。
7月4日:Independence Day
1776年7月4日にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して定められた祝日です。
9月第1月曜日:Labor Day
1880年代前後に労働組合運動が盛り上がりを見せる中で、労働者を称える日として1894年に制定された祝日です。この祝日は多くの人に夏の終わりの風物詩として認識されているようです。
10月第2月曜日:Columbus Day
クリストファー・コロンブスが1492年10月12日にアメリカ大陸を「発見」したことを記念する日。連邦政府の祝日ですが、カリフォルニア州、ハワイ州など一部の州では州政府の休日には指定されていません。金融市場に関しては、休場しない市場もあります。
11月11日:Veterans’Day
ドイツと連合国との間で第1次世界大戦の休戦協定が調印された1918年11月11日を記念する休戦記念日として制定されました。政府機関や銀行は休業しますが、企業や学校は通常通りとなる場合もあり、金融市場に関しては、休場しない市場もあります。
この祝日の起源は、一般的にマサチューセッツ州のプリマスに入植したピューリタンによる最初の収穫のお祝いであるとされています。政府機関はもちろん、ほとんどの企業や学校が休業・休校となり、翌日の金曜日も休みとする学校や企業も少なくありません。金融市場も原則的に休場となります。
12月25日:Christmas Day
米国ではクリスマスは連邦政府の祝日に指定されており、多くの企業や学校がお休みとなります。
いかがでしたでしょうか。今回の記事をスケジュール管理にお役立ていただければ幸いです。