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global2j通信~VOL.143~ 2016年3月号

■ 今月のキーワード ■

【NIRP】マイナス金利政策

NIRPはnegative interest rate policyの略。マイナス金利政策とは、中央銀行が名目金利をゼロ以下に設定する政策のこと。欧州中央銀行(ECB)や日銀が導入しており、その効果や副作用に注目が集まっています。

(例文)
We expect the BOJ to take time to assess the impact of NIRP on the economy before taking further actions.

(訳例)
日銀はさらなる行動に踏み切る前に時間をかけてマイナス金利政策の経済への影響を見極めるだろう。

■ 金融翻訳事情 ■

【緊急時の備え】

早いもので、東日本大震災から5年が経過しました。復興は少しずつ進んでいるとはいえ、まだ災害の爪痕が完全に消えたわけではありません。一方、直接的な被害を受けなかった方の中には、あの時に肝に銘じたはずの「緊急時の備え」が次第におろそかになってきてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は改めて、翻訳者の観点から見た緊急時の備えをいくつかご紹介します。

・「クラウド」を使ってデータを保存しておく

「クラウド」とはデータを自分のPC・携帯端末ではなく、インターネット上に保存する使い方、サービスのことです。最近では様々な会社がサービスを提供しており、サービス内容によって無料のものから有料のものまで幅広く利用できます。災害などで万が一自分のPCが壊れた場合でも、他の端末からクラウドを通じてデータの閲覧、編集、アップロードが可能です。

・外付けHDを使用して自動でデータのバックアップが取れるようにしておく

容量が大きいHDを使用すれば、PCのデータを丸ごと保存することができ、PCの故障時や突然の停電にも慌てずに済みます。多少費用はかかりますが、非常に効果的な方法です。

・予備のノートPCを準備しておく
バッテリーで稼動するノートPCは突然の停電にも強いアイテム。できればデスクトップPCとは別に1台持っておくとよいでしょう。長時間の停電に備え、常にフル充電しておくことも忘れずに。

・モバイル・インターネット端末を使用する

モバイル・インターネット端末は、充電さえしておけば停電によりADSLや光回線など有線のインターネット回線が途絶えた場合にも基本的に使用できます(詳細は各社にお問い合わせ下さい)。しかし地域によってはカバーされていないこともなどあるため、注意が必要です。

・こまめにデータを保存する習慣を身につける

ハード面の対策だけでなく、日頃の習慣によってもデータの消失を防ぐことができます。こまめなデータの保存は災害に限らず、翻訳業務をするうえでとても大切な心がけです。常に習慣づけておきましょう。

いかがでしたでしょうか。これを機に翻訳以外の面でも災害時の備えについて見直してみるのもよいかもしれませんね。

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