メールマガジン

global2j通信~VOL.126~ 2014年10月号

■ 今月のキーワード ■

【maintenance period】積み期間

米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀などの主要中央銀行は金融調節の手段として、民間金融機関に対して一定の期間に一定の中銀当預残高を積み立てる義務を課しており、この期間のこと「積み期間」と言います。
英語では通常、reserve maintenance period、または単にmaintenance periodと表現されます。

(例文)
We expect market interest rates to continue its downward trend during the current maintenance period.

(訳例)
今積み期間中は、市場金利の低下トレンドが続くと予想される。

■ 金融翻訳事情 ■

10月には相次ぐ台風に見舞われ、危機管理の重要性を痛感した方も多いのではないでしょうか。今回は翻訳者に必要な危機管理について、データ保存の観点からお話しします。災害時だけでなく突然のPCの不調などによっても大切なデータが消えてしまう可能性があります。万が一の際に備えてバックアップを取っておくことは翻訳者としての基本です。ここでは代表的な方法をいくつかご紹介します。

・自分宛にEメールを送信する

保存したいファイルを添付したメールを自分宛に送る方法です。PCのハード・ディスクだけでなく、メール・サーバーやEメールの送受信ソフトにもファイルが保存されるため、一応のバックアップにはなります。手軽ではありますが、PC自体が不具合を起こした場合はデータの取り出しが難しくなるため、あまり確実な方法とは言えないかもしれません。まいていません。

・UBSメモリーなどの記録媒体への保存

忘れずに実行できれば非常に確実で安全な方法です。ただし、手動でこまめに保存する必要があるため毎回の手間は若干かかるかもしれません。

・外付けハード・ディスクに自動保存

外付けハード・ディスクを導入して、PCへの保存データを自動的にバックアップする設定をしておくと、手動で保存する手間が省け、保存し忘れも防げます。しかし、USBに比べるとコストが高く、導入時の設定も難しい場合が多いようです。

・オンライン・ストレージの利用

オンライン・ストレージとはオンラインで利用できる外部記憶装置のことです。クラウド・ストレージとも呼ばれます。インターネットに接続していれば特別な装置の購入は不要な場合が多く、外出先などからも閲覧・利用できるのが特徴です。様々な会社がサービスを提供しており、容量やサービス内容に応じて料金が異なります。今後主流になっていくことが予想されますが、セキュリティ面や使い勝手などは個人の責任で慎重に見極める必要があるでしょう。

いかがでしたでしょうか。それぞれの方法に長所・短所があることがお分かりいただけるかと思います。これらを複数組み合わせて、確実なデータ保存を心がけましょう。具体的な製品やサービスなどについてはインターネットなどを利用して検索し、ご自身に最も合うものを探してみてください。

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