メールマガジン

global2j通信~VOL.103~ 2012年11月号

■ 今月のキーワード ■

【driver】原動力、けん引役、~を左右する要因

マクロ経済や金融市場に関する調査レポートで頻繁に登場する単語です。文脈に応じて訳語を使い分ける必要があります。

(例文)
We expect that consumption will replace investment as main driver of growth next year.

(訳例)
来年は消費が投資に代わって成長の主な原動力になると予想される。

■ 金融翻訳事情 ■

【トライアル応募時の注意点】

今回はグローバル・トゥー・ジェイの採用担当者が、翻訳者のトライアル応募時によく見られる問題についてお話ししたいと思います。

・応募前にウェブサイトの採用関連情報を注意深く読んでいない

応募書類を見ると、応募前にウェブサイトの採用関連情報をきちんと読んでいないと考えられることがあります。募集期間外の応募や、募集のない言語に関する応募などが少なからずあり、これらはウェブサイトを確認していればないはずのことです。また、当社のサイトでは採用に関するお電話での問い合わせはご遠慮いただきたいと明記していますが、それでもご連絡を受ける場合があります。しかも、そのようなお問い合わせをされる方はお名前をおっしゃらないことも多く、これはビジネスマナーとして望ましくありません。

・トライアル応募メールの印象が良くない

応募メールの中には、履歴書だけが添付されていて本文がまったくなかったり、「添付ファイルをご覧ください」とだけ記されている極端に短いものがあり、これらはあまり印象が良くありません。非常に堅苦しい挨拶文などは必要ありませんが、「○○株式会社 採用ご担当者様」などの宛名や簡単な挨拶は書いておいたほうがいいでしょう。翻訳は言葉を扱う仕事ですから、状況に応じて適切な言葉を使っているかも採用の際の判断材料になります。実際の仕事において、翻訳者とコーディネーターとのやりとりはもっぱらメールになりますので、応募の段階で問題があると将来のコミュニケーションに不安を感じます。

・履歴書・職務経歴書が長すぎる

いただく履歴書や職務経歴書には非常に長いものが少なくありません。しかし、採用担当者は毎回限られた時間で多数の応募書類に目を通さなければならないため、履歴書・職務経歴書は自分のこれまでのキャリアをわかりやすく簡潔にまとめたものにしましょう。特に、翻訳に直接関係のない過去の実績は、選考において採用担当者が重視することはあまりありませんので、詳細に記述することは不要です。また、当たり前のことですが、応募書類には誤字脱字がないよう十分に注意してください。

・メールでの連絡に受領確認がない

当社では応募書類を受領後にトライアル課題を送信していますが、これに対する受領確認の連絡がない場合があります。また、合否についても、不合格の通知には返信がないことが多々あります。メールで連絡を受けた場合に返信をするのは当たり前のビジネスマナーですので、返信をしないことによって「人となり」が判断されることもあります。フリーランス翻訳者は発注元との良い関係を築くことが極めて重要なため、主なコミュニケーション手段であるメールを通じて人柄を信頼してもらえるようにしたいものです。

いかがでしたでしょうか。もちろん、採用に際しては訳文のクオリティが一番重要ですが、基本的なビジネスマナーに欠けると判断されることは大きなマイナスとなります。今後トライアルに応募される場合に参考にしていただければ幸いです。

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