■ 今月のキーワード ■
【on the sidelines】様子見をする、様子見姿勢を取る
相場の見通しが不透明であるため、市場参加者が売買を控えて成り行きを見守っている状態を示す表現です。
(例文)
Bond investors are sitting on the sidelines.
(訳例)
債券投資家は様子見姿勢を取っている。
■ 金融翻訳事情 ■
【英語ことわざ】
英語にも様々なことわざがあり、文章にメリハリをつけるために経済レポートでも時々使用されます。これをことわざだと気づかずにそのまま訳してしまうと、冗長になってしまったり、意味が分かりにくくなってしまうこともあるので、なかなか曲者です。金融・経済翻訳においては「原文に忠実に」というのが大原則ですが、ことわざに関しては(単語などが原文と違っていても)似たような意味の日本語のことわざに置き換えることで非常にすっきりとした印象になり、意味もより分かりやすくなることがあります。今回は日本語で似たような意味のことわざに置き換えることができる英語のことわざをクイズ形式でご紹介します。
まずは英語のことわざとその直訳、そのことわざが表す意味を記載しますので、それが日本語でどのようなことわざに置き換えられるか考えてみてください。
<問題>
1.Jump out of the frying pan into the fire.
(直訳)フライパンから飛び出て火に入る。
(意味)一つの災難をようやく切り抜けたと思ったら、また違う災難に襲われること。
2.Two dogs strive for a bone, and a third runs away with it.
(直訳)二匹の犬が骨を奪い合い、第三の犬がそれを持って逃げる。
(意味)二者が争っている間に第三者が入り、労せず利益を横取りすること。
3.Better be first in a village than second at Rome.
(直訳)ローマで二番よりも村で一番の方が良い。
(意味)大きな集団で人の後となるより、小さな集団であってもそのトップとなれということ。
<解答>
1.一難去ってまた一難
2.漁夫の利
3.鶏口となるも牛後となるなかれ
いかがでしたか。文化の違いがあるため使われている単語は異なるとはいえ、日本語と英語で同じような概念を表すことわざがあるというのは面白いですね。このほかにもこのようなことわざが多数ありますので、ご興味を持った場合はいろいろと調べてみてはいかがでしょうか。思わぬところで役立つかもしれません。